アフィリエイト広告を利用しています

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の見どころや感想を紹介!アツい展開を、お馴染みの音楽で【ネタバレあり】

こんにちは、映画好きライターの田中です。

今回取り上げるのは、2023年4月28日日本公開の映画、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』です。

日本公開初日から8週間で、興行収入120億円を突破したことでも話題になりましたね。この記録は、日本公開された洋画アニメ作品歴代興行成績3位、邦画も含めたアニメ作品歴代興行成績16位を記録しています。(興行通信社調べ、6月18日現在)。

そんな話題沸騰中の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。観てきました。

興奮と熱狂と感動を同時に味わえる、至高のエンターテイメント作品でした。子供から大人まで誰もが楽しめる本作、映画館は老若男女さまざまな客層で溢れており、多幸感に満ちていました。マリオがどれだけ国民に愛されているのか、再確認しましたね。

では、果たして本作、どんなところがヒットの所以なのか。見どころや感想をご紹介したいと思います!

※ネタバレ含みます

概要

全世界で人気を博す任天堂のアクションゲーム「スーパーマリオ」シリーズを、「怪盗グルー」「ミニオンズ」「SING シング」シリーズでお馴染みのイルミネーション・スタジオが任天堂と共同でアニメーション映画化。

イルミネーション創業者であり、「怪盗グルー」シリーズなどを世に送り出してきたプロデューサークリス・メレダンドリと、マリオの生みの親、任天堂の代表取締役フェローである宮本茂が製作に加わる。

監督は『ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー』でタッグを組んだ、アーロン・ホーバスとマイケル・ジェレニック。脚本は『ミニオンズ フィーバー』のマシュー・フォーゲル。オリジナル版の声優には、マリオにクリス・プラット、ピーチ姫にアニヤ・テイラー=ジョイ、ルイージにチャーリー・デイ、クッパにジャック・ブラックらが名を連ねる。

日本語版では、マリオを宮野真守、ピーチ姫を志田有彩、ルイージを畠中祐、クッパを三宅健太、キノピオを関智一が務めた。

あらすじ

ニューヨークで配管工を営む、双子の兄弟マリオとルイージ。うだつの上がらない2人は、ひょんなことから謎の土管を通じ、魔法に満ちた世界に迷い込んでしまう。

そこでは大魔王クッパが覇権を握っており、世界を侵略しようとしていた。キノコ王国のピーチ姫は、民のキノピオたちとクッパを迎え撃とうとしていた。そんななか、ルイージはクッパに囚われてしまう。マリオは弟を助けるためにキノコ王国に助けを求め、ピーチ姫、キノピオと共に大魔王クッパを倒す旅に出るのだった…。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の感想

まずは、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のざっくりした感想をお伝えします。

至高のエンターテイメント作品、ここに現る!

まず、任天堂ならではの痛快アクションがあり、お馴染みのゲーム音楽がかかり、マリオがゲーム世界を体現したような世界で躍動している。

これだけでも、本作がいかに楽しい作品であるかということが分かるはずです。

ストーリーは、単純明快。マリオがクッパを倒す。

深いメッセージ性があるというわけではないですが、子どもだけでなく大人も、何も考えずにわくわくする世界に浸り、無条件に童心に帰ることができる。そんな作品だと思いました。

確かにマリオを知っていればいるほど刺さる小ネタ満載ですが、そこまでマリオを知っていなくても、なんとなく浮かぶ「マリオ」というものへの共通認識だけでも十分楽しめる作品に仕上がっています。

楽しい展開のオンパレード! なのになぜ泣ける…?

本作は、愉快痛快。キノピオは可愛いしドンキーはかっこいい。敵役のクッパですらどこか抜けていて愛らしく、コミカル。ハラハラしながらも、楽しい展開が続きます。

マリオが囚われたルイージを助けるという、兄弟の絆を再確認する展開にはなりますが、御涙頂戴といったシーンがあるわけではなく、感動を誘うような演出もほぼなかったように感じます。

それなのに、なぜでしょう。心にグッと来るものがあり、泣けてくるんです。

特に物語終盤、マリオがクッパに決定打を決めるときに流れるスター状態の際の音楽(star theme)が流れたときです。オーケストラバージョンになっており、とても壮大なんですが。

アツい展開で、幼少期からのお馴染みの音楽が流れたとき、まさに不意を突かれたとでも言いましょうか。急に胸が熱くなってしまったんですよね。

あれはなんだったのでしょうか。いまだに解明できない感情なのですが、知らず知らずのうちに大人になり、「限界突破」することの楽しさや輝きを忘れてしまった私の心に響いたのかもしれません。

「守られない姫君」ピーチの描かれ方

本作、ピーチの描かれ方がすごく良かったなと感じました。

マリオといえば、クッパ城に囚われたピーチ姫を助けに行くというのが定番ストーリーですよね。

しかし本作で、囚われたのは弟のルイージ。ピーチは、マリオと共にクッパを倒しに行く心強い仲間として描かれているんですよね。

そしてとても強い。なんならピーチ姫単体でも勝てるのではないかと思ってしまうほどの強さです。

キノコ王国に来た当初、戦闘能力がほぼゼロだったマリオに戦闘方法を教えたのもピーチ姫です。

そんな、「守れない姫君」という設定がすごく斬新で、これまでのピーチ姫のイメージが良い意味で払拭され、さらにキャラが立っていたと感じました。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の見どころ

次に、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の見どころを深掘りしていきましょう。

お馴染みの音楽と共にアツい展開を

やはり何より音楽が…たまらないですよね。

本作では、随所でお馴染みのゲーム音楽のアレンジバージョンがかかります。

マリオたちが街の地下の隠し部屋に迷い込むシーンでは、あのゲームで土管に入ったときに流れる不穏な音楽が流れていました。

そしてマリオとピーチの修行シーンでは、面をクリアしたときに流れる痛快なBGMが。

マリオのゲームをプレイしたことがある方なら、誰もが心躍る演出だと思います。筆者もそこまでマリオを熱心にプレイしていたわけではありませんが、それでもやはりグッときてしまいました。

普通の配管工、マリオの姿

本作では、謎に包まれていたマリオの私生活を垣間見ることができます。

マリオはニューヨークで配管工をしており、家族の住む実家でルイージと暮らしています。依頼があれば水道の修理などを行うのですが、そこまで仕事は多くないようです。

配管工マリオのcm

なんと、マリオの配管工企業サイトも立ち上げられました。こちらです。詳しい仕事内容や、時にはシビアなクチコミまで載っていて面白いので、ぜひ見てみてください。

ぜひ仕事を依頼してマリオに会いたいと思ったのですが、残念なことに現在はブルックリンとクイーンズということでした。もう少し余裕ができたら日本にもワープして来て欲しいですね!

というわけで、そんな、まったく私生活の見えなかったマリオの日常を覗くことができるのも、本作の楽しみかもしれません。

憎めない敵役、クッパのコミカルシーン

本作の見どころといえば、大敵役大黒幕、クッパ様の役所ではないでしょうか。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、謎の世界に迷い込んだマリオが、クッパ城に囚われたルイージを助けに行くというストーリー。この世界でクッパの権力は強大で、誰も太刀打ちできないという設定です。

そんな正真正銘の悪役クッパですが、なかなかどうして、憎めない

本作でクッパは、キノコ王国の姫君、ピーチに片想いをしています。ピーチを想うとアンニュイな気持ちになり、ピアノを演奏しながら自作のピーチの歌を歌うことも。

どうやらクッパのピアノ演奏シーンは抱腹絶倒もので、映画館でも笑の渦が巻き起こるらしいです。私が観に行ったときもクッパ様のこのシーンが瞬間最大風速でした。

恋に落ち、悪役の威厳が保てなくなっているクッパの愛らしさも、本作の大きな見どころです。

異様な存在感「ルマリー」ってなに?

カラッと爽快感のあるエンタメ作品である本作ですが、一つだけ湿り気を感じる闇要素のようなものがあります。

それが、ルマリーの存在です。

ルマリーは、ルイージが囚われたクッパ城の牢獄で捕まっているキャラクターです。

檻の中で「唯一の希望、それは死による開放さ」と、何やら意味深なセリフを残しています。劇中でも一際異様な存在ですが、ルマりーは何者なのでしょうか。

ルマリーとは、2007年wiiの『スーパーマリオギャラクシー』で初登場した、星の子・チコの一種です。このゲームのなかでは、クッパによる災難に見舞われたマリオたちに力を貸すキャラクターとしてルマリーが登場しています。

そんなルマリー、なぜ本作で意味深なセリフを放っていたのでしょうか。

…それは、よく分かりません。

製作側のブラックジョークなのかもしれません。個人的には、マリオの痛快である種楽観的な世界観に「本当にそれで良いの?」と問いかける存在のように感じました。

本作は映画評でしばし「ストーリーがない」と言われており、そういった意見を見越して作られたメタ的な存在なのかもしれません。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が楽しめる人の特徴

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が楽しめる人の主な特徴は、下記のとおりです。

  • ゲームが好き
  • ゲーム音楽が好き
  • 音楽も楽しめる映画が好き
  • マリオが好き
  • 任天堂作品が好き
  • ゲーム世界観を踏襲した映画が好き
  • エンタメ映画が好き
  • 何も考えずに笑いたい
  • 王道なストーリー展開を楽しみたい
  • コメディが好き
  • ワクワクできるような映画を観たい
  • 明るい映画を観たい

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が好きな人におすすめの映画

ここでは、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が好きな人におすすめの映画をご紹介します。ぜひ併せてご覧ください!

ミニオンズ

人類が誕生する遥か昔。黄色い生物として、ミニオンは誕生した。 長い年月をかけ進化しながら、その時代の最も強いボスに仕えてきたミニオン。 Tレックスからナポレオンなど、あらゆるボスに仕えてきたが、失敗ばかりでなかなか長続きしない。 やがて仕えるボスがいなくなり、生きる目的を見失ってしまうミニオン。 ミニオン滅亡の危機が迫るなか、ケビン、スチュアート、ボブが仲間を救うべく立ち上がった。 極寒の南極からニューヨーク、流行の最先端を行くロンドンへ――。 新たな最強最悪のボスを探しに、ミニオンズの壮大な旅が始まる…!

こちらは、ユニバーサル・スタジオ製作の大ヒットアニメ「怪盗グルー」シリーズに登場するキャラクター、ミニオンを主役に描いた作品です。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』と同じ、イルミネーション・スタジオが手がけた作品。クオリティの高いCG映像や、スピード感あふれるミニオンたちの活躍や掛け合いを楽しむことができます。

ペット

舞台はニューヨーク。テリアのミックス犬、マックスは、大好きな飼い主のケイティと何不自由ない生活を送っていた。しかし、ケイティが毛むくじゃらの大型犬、デュークを保護して連れて帰って来たことから、マックスの生活は一変する。

マックスとデュークの相性が良いとはいえず、お互いに自分が優位に立とうと奮闘していた。そんななか、ある事件をきっかけに、2匹は都会で迷子になってしまう。果たして、ケイティが帰宅するまでに2匹は無事家に帰ることができるのか…!

こちらも、『ミニオンズ』同様、イルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・スタジオが共同で製作した長編CGアニメーションです。

飼い主不在の間に、ペットたちが巻き起こすドタバタ劇。笑える痛快アニメーションが観たい方には間違いない作品です。

日本語吹替版では、マックスの声をお笑いコンビ「バナナマン」の設楽統さん、デュークの声を同じく日村勇紀さんが担当しています。

ピクセル

1982年。NASAが宇宙へとの交流を図り送った友好のメッセージには、人気ゲームの映像が含まれていた。しかし、宇宙側のエイリアンはそれを、宣戦布告と誤解してしまう。彼らはゲームのキャラクターに扮し、恐るべき破壊力で地球侵略を開始する。

触れたものをすべてピクセル化してしまう敵にアメリカ軍も歯が立たず、人類は危機に陥る。そんななか、ゲームオタクたちが宇宙人の弱点を見抜き…。

人気ゲームのキャラクターに扮して侵略してきたエイリアンに対し、地球の危機を救うためにゲームオタクたちが立ち上がる姿を描いた、異色のディザスターパニック映画。

手がけるのは、「ハリー・ポッター」シリーズのクリス・コロンバス。

80年代のレトロゲームの雰囲気を楽しむことができます。パックマンやドンキーコング、ギャラガ、スペースインベーダーなど、お馴染みの日本産ゲームのキャラクターも多数登場します。

まとめ

以上、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の感想や見どころをお伝えしました。

本作は、任天堂やマリオファン、ゲームフリーク、映画マニア、皆の「観たい」をすべて叶えた作品だと思います。

ストーリーの単純明快さや、熱い展開に合わせたゲーム音楽。ピーチやクッパなど脇役も魅力的に描かれており、何よりマリオがゲームさながらに大活躍。

頭を空っぽにし、夢中で楽しめる作品です。ぜひ、一度と言わず何度でも映画館に足を運んで鑑賞してみてください。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!