アフィリエイト広告を利用しています

【ネタバレあり】映画『ローマの休日』はなぜ名作? 感想や見どころを紹介

こんにちは、映画好きライターの田中です。

ほぼ毎日映画を観ている私が、おすすめしたい映画の感想や見どころをご紹介。

今回取り上げるのは、不朽の名作『ローマの休日』(1953年製作)です。

言わずと知れた名作ロマンス映画ですが、今回は『ローマの休日』がなぜ名作なのか、深掘りしていきたいと思います!

※ネタバレ含みます

概要

アメリカ映画初出演となるオードリー・ヘップバーンと、名優グレゴリー・ペックの共演によるロマンス映画。

監督は、巨匠ウィリアム・ワイラー。アカデミー賞にて、主演女優賞、脚本賞、衣装デザイン賞を受賞。日本では1954年に公開された。その後、日本では何度ももリバイバル公開されており、2003年には製作50周年記念のデジタル・ニューマスター版でリバイバル公開された。また、2023年には、製作70周年を記念した4Kレストア版が公開。

『ローマの休日』の配信状況

2023年7月3日現在、以下の動画配信サービスで視聴できます。

サービス名 視聴状況 初回お試し
U-NEXT 丸

見放題

お試し登録

31日間無料

Hulu 丸

見放題

お試し登録

無料体験なし

プライム・ビデオ 丸

見放題

お試し登録

30日間無料

DMM TV 丸

見放題

お試し登録

30日間無料

TELASA 丸

見放題

お試し登録

2週間無料

Netflix バツ

配信なし

会員登録

無料体験なし

ABEMA バツ

配信なし

お試し登録

2週間無料

あらすじ

ヨーロッパ最古の王室の王位継承者、アン女王は、欧州親善旅行で各国を来訪。多忙なスケジュールに疲弊し、就寝時ついにヒステリーを起こしてしまう。

主治医に安定剤を打たれたアンだが、一時的に興奮状態に陥り、勢いで宮殿を脱出。夜のローマを徘徊するうちに薬が効いてきて、ベンチに横になってしまう。

そこに偶然通りがかったのが、新聞記者のジョーだ。ジョーは、アンを放っておくこともできず、自身のアパートに連れて帰る。

翌朝、ジョーは彼女がかのアン王女だったことを知る。

「王女の個人的な姿をスクープできるかもしれない」そう思ったジョーは、支局長に破格の報酬を約束させ、街へ出る。

『ローマの休日』の感想

まずは、映画『ローマの休日』のざっくりした感想をご紹介します。

王道すぎて逆に新しい?

ローマの休日の魅力といえば、身分の違う二人の男女が出会い、恋に落ち、葛藤し別れるという王道展開でしょう。

今日までたくさんのロマンス映画が作られてきたと思いますが、その礎を築いたのが、このローマの休日といっても過言ではないはずです。

しかし、令和の時代に改めてローマの休日を見てみると、シンプルな王道展開すぎて、逆に新しいとった印象を抱きました。

男女が恋をし、別れ、最後はドラマティックな形で再会する。

どんでん返しがなくても、難解で重厚なストーリーでなくても、これだけ心を揺さぶることができるのかと驚きました。

ローマの街へ飛び出したアンの目的とは

宮殿を脱出したアン王女の本当の目的とは、いったい何だったのでしょうか。

アン王女は、あまりに多忙なスケジュールからノイローゼになり、勢いでローマの街へと飛び出します。

そんなアンは、散髪をしたり、ジェラートを食べたりと、ひととおりローマを満喫します。その後ジョーに再会した際は、ローマを案内する提案に一度断っています。

「私には任務がある」

その時点で、アン王女の目的は果たしていると読み取ることができるでしょう。

つまり多忙なアン王女が欲しかったのは、まさに「ローマの休日」。束の間の休暇だったということです。

普通の女の子になって街に溶け込みたいという欲望はなかったのです。そのため、その後ジョーに恋をしてしまい、葛藤することになってしまうのですが。

アンとジョーはいつ恋に落ちた?

偶然出会った、身分違いの二人、アンとジョー。ローマを満喫しているなかで、二人の仲は自然と深まっていきます。

しかし、具体的にはいつ、どこで二人は恋仲になったのでしょう。分かりやすい告白の描写などがないので、実は意外と曖昧です。

個人的には、真実の口のシーンではないかと思っています。

真実の口には、「口の中に手を入れると、偽りの心がある者は、手首を切り落とされたり、手を噛み切られたりする」という伝説があります。

アンとジョーは互いに自身の身の上を隠しています。つまり、真実の口に手を入れるシーンでは、無意識に秘密の共有が行われているということです。

その事実が二人の親密性を格段にアップさせていると取ることができるのではないでしょうか。

『ローマの休日』の見どころ

次に、映画『ローマの休日』の見どころを深堀りしていきましょう。

王女としての覚悟が見える名シーン

アン王女が時代を超えて老若男女から愛されるのは、ただ単に愛らしいからというだけでなく、王女としての覚悟を持った非常にかっこいいキャラクターだったからでしょう。

別れの日、アンとジョーはキスを交わしますが、お互い想いは口に出せぬまま、アンは宮殿へ戻っていきました。

王室に戻り、王女としての責任を問われたアンは、真っ直ぐにこう言い放ちます。

「我が国と王家に対する任務を自覚していなければ、今夜、帰らなかった。あるいは永遠に」

痺れる名台詞ですよね。個人的には、「なんといってもローマ」より好きです。

一人の男性を愛する喜びを知ったアンは、それでも王家の戻り、王女としての任務を全うすることを決めたのです。

アンというキャラクターの芯の強さを感じる名シーンだと思いました。

後世に語り継がれる記者会見シーン

もう一つの名シーンは、やはりラストの記者会見でしょう。

宮殿で再会したアンとジョー。しかし、ジョーは大勢の記者のなかの一人でした。

記者に「親善旅行はどこが良かったですか」と聞かれたアンは、王女らしく当たり障りなく答えようとしますが、ふと思い直し、「なんといってもローマです」と答えます。

これは、ジョーに対する一種の告白めいた行為だったのではないでしょうか。

後世に語り継がれる名シーンだけあって、何度見てもグッと来てしまいました。

『ローマの休日』が楽しめる人の特徴

映画『ローマの休日』が楽しめる人の主な特徴は、下記のとおりです。

  • 王道展開が好き
  • ラブロマンスが好き
  • コメディが好き
  • オードリー・ヘプバーンが好き
  • 身分差恋愛が好き
  • 白黒映画が好き
  • ローマの街並みを味わいたい
  • 海外旅行をしている気分を味わいたい
  • ラストの余韻に浸りたい

『ローマの休日』が好きな人におすすめの映画

ここでは、映画『ローマの休日』が好きな人におすすめした映画をご紹介します。ぜひ併せてご覧ください!

シャレード

レジーナは、友人とのスキー旅行の途中で離婚を決意する。しかし、帰宅すると夫はすでに死んでいた。さらに、夫が戦時中にある3人の男と軍資金を横領したあげく、仲間を騙していた事実が発覚する。3人から脅迫を受けたレジーナは、旅先で知り合ったピーターに助けを求めるが……。

監督は、『雨に唄えば』(1953)でお馴染みの巨匠スタンリー・ドーネン。主人公レジーナ役はオードリー・ヘプバーン。コミカルなミステリー映画です。

オープニングからおしゃれで、ワクワクします。展開もスピード感があり、ミステリーではありながらくすっと笑える場面も多いので万人受けする作品だと思います。

何より本作でもオードリー・ヘプバーンが綺麗で可愛い。オードリーファンなら必見の映画です。

ノッティングヒルの恋人

ロンドン西部、ノッティングヒルで小さな書店を営む主人公、ウィリアム。ある日彼の店に、ハリウッド女優で大スターのアナが訪れる。その後、ウィリアムは偶然街角でアナに出会い、ぶつかった拍子にジュースをかけてしまう。ウィリアムは、自宅で彼女の服を乾かすことに。アナは不器用だが誠実なウィルアムに惹かれ、2人は恋に落ちるが……。

ハリウッドの人気女優アナ役をジュリア・ロバーツ。冴えない書店主の青年をヒュー・グラントが演じたロマンティックコメディ映画。

脚本は、『ブリジット・ジョーンズの日記』『ラブ・アクチュアリー』などで有名なリチャード・カーティス。エルビス・コステロが、シャルル・アズナブールの名曲をカバーした主題歌「She」も大ヒット。

『ローマの休日』のオマージュ作品といわれています。大スタート書店員という身分差違いのロマンス作品、ぜひ続けてご覧になってみてはいかがでしょうか。

今夜、ロマンス劇場で

映画監督を目指す青年の健司は、モノクロ映画のヒロイン美雪に心を奪われる。健司は、スクリーンの中の彼女に会うため、映画館に通い続けた。そんなある日、美雪が実体となり健司の前に現われる。モノクロ姿の彼女をカラフルな現実世界に案内するうちに、健司と美雪は惹かれ合っていく。しかし美雪には、人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密があり…。

綾瀬はるかと坂口健太郎が共演。モノクロ映画のヒロインと現実世界の青年が織りなす切なくファンタジックなラブストーリー映画。

「のだめカンタービレ」シリーズの武内英樹が監督、「信長協奏曲」の宇山佳佑が脚本を担当。

綾瀬はるかさんの服装や髪型など、随所からオードリー・ヘップバーンのオマージュが感じられる作品。まさに和製オードリーとは彼女のことなのではないでしょうか。映画愛がふんだんに盛り込まれた作品なので、映画好きの方は必見です。

まとめ

以上、映画『ローマの休日』の見どころや感想をご紹介しました。

ラストはそこはかとない切なさと喪失感のある、いつになっても色褪せない名作。

白黒というのがまた、遠く昔の出来事を思い返しているみたいで、よりノスタルジーを感じられます。筆者は白黒映画が苦手で眠くなってしまうのですが、『ローマの休日』だけは最後まで観れるんですよね。

日本でも、節目節目でデジタル・ニューマスター版や4Kレストア版が公開されています。今後も映画館で公開されることがあると思うので、ぜひ大画面のスクリーンでアン王女に会ってみてください。

それでは、最後までお読みただきありがとうございました!