映画『老人Z』を視聴できる配信サイト

今回は映画『老人Z』を視聴できる動画配信サービスをまとめました。

『老人Z』の紹介や動画配信サービスについて解説しています。

『老人Z』を視聴する方法をお探しの方は参考にしてください。

映画『老人Z』の概要

2023年11月15日時点の情報です。正確な情報は公式サイトをご覧ください。

87歳の老人、高沢喜十郎は木材アパートで寝たきりの生活を送っていた。自身の愛した妻、ハルは喜十郎よりも先に天国へと旅立っており、寝たきりになりながらもハルのことが未だに恋しく、しかし身近な人間が親身になって世話をしているともいえない孤独な生活を送っていた。

唯一心を通わせて喜十郎に親身になってくれるのは看護学校生の三橋晴子。彼女がボランディアで喜十郎の世話をしており、晴子のことを喜十郎もおぼろげながら認識はできている。

自身の世話をしてくれる数少ない女子大生を頼りにするしかない喜十郎を、晴子はボランティアを抜きにしても放っておくことができないでいた。

一方、厚生省は高齢化社会による寝たきり老人の問題を真剣に解決しようと乗り出していた。そのためには介護老人が自由に自分で動けるようになり、そして家族の負担を解決するという夢のようなことを実現しようとしていたのだ。

それは最新型介護ロボットによる全自動の介護だ。計画の主導者である厚生省の官僚、寺田卓はこの介護ロボットによる福祉問題の解決に未来を感じていた。そしてそのためにはロボットの性能を試す必要がある。

介護ロボットのモニターとして採用されたのは、喜十郎だった。晴子はいつものように献身的に喜十郎の世話をボロアパートでしていると、複数の男達がいきなり部屋に入ってきて、喜十郎を連れ去るように運び出してしまった…

介護老人の負担を軽くするためにえらく大袈裟な機械を導入して日本の福祉問題を解決しようという話ですが、その大袈裟な機械のせいで街が大パニックになるというなんとも現実的なのか非現実的なのかツッコミどころ満載のコミカルなストーリー。

しかも主役ともいえる老人はただただ人間か機械かどっちかに終始介護されているだけで、老人自体も被害者ですしその周辺にいる人たちも大体が被害者です。

設定やらビジュアルこそド派手なものの、根幹にあるのは介護老人の負担というけっこうシリアスな話。というのも、老人はサイボーグばりに機械と一体化するのですが、その許可を出したのは一切介護をしているように思えない家族の同意があって行われたもの。

わりと笑えない介護問題をものすごい笑い方に変えた作品をご視聴あれ！

なぜそんなに笑えるのかというと、とにかく現実的な表現と非現実さが相まって非常にカオティックな状況が連発するからです。

人間の描写がやたらと生々しく、また現代の日本をリアルに描いているので親近感がバリバリ。

また暴走する機械のアニメーションもかなり狂気じみており、アニメという枠組みの中でも「こんなん本当にあるんじゃないか？」と錯覚するような描写の連続に釘付けになることでしょう。

細やかな人間臭さが醸し出される、たとえば入院中のジイちゃんがうがいしながら薬飲んだり、酒の席でそんな気分になった大学生がヤッた後で主人公の巻き込まれてるニュースを朝二日酔いで見たり、妙にブン殴り方が生々しかったりと、緩急を入れる表現がそこらかしこに散りばめられています。

シリアスさとコミカルさを気合い入りまくりのアニメーションで描いた本作の緻密さには驚かれっぱなしになりますよ！

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