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【ネタバレあり】『mid90s ミッドナインティーズ』感想と見どころ。永遠に思えた少年時代が終わるとき

こんにちは、映画好きライターの田中です。

ほぼ毎日映画を観ている私が、おすすめしたい映画をご紹介。

本日取り上げるのは、スタジオA24の手がける青春映画『mis90s』です。

※ネタバレ含みます

概要

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョナ・ヒルが初監督・脚本を手がけた。

自身が少年時代を過ごした90年代のロサンゼルスを舞台に、13歳の少年の成長を描いた青春ドラマ。

『ルイスと不思議の時計』のサニー・スリッチが主演を務め、母役に「ファンタスティック・ビースト」シリーズのキャサリン・ウォーターストン。兄を『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズが演じた。

『mid90s』の配信状況

2023年10月30日現在、以下の動画配信サービスで視聴できます。

サービス名 視聴状況 初回お試し
U-NEXT 丸

見放題

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31日間無料

Hulu 丸

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無料体験なし

プライム・ビデオ 丸

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DMM TV 丸

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30日間無料

Netflix バツ

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ABEMA バツ

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2週間無料

Disney+ バツ

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TELASA バツ

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2週間無料

あらすじ

シングルマザーの家庭で育った13歳の少年、スティーヴィー。彼は力の強い兄、イアンに喧嘩で負けてばかり。早く大人になって、イアンを見返してやりたいと思っていた。

そんなある日、スティーヴィーは街のスケートボードショップに入り、そこに出入りする少年たちと知り合う。スティーヴィーは、自由で格好良い彼らに憧れ、徐々に仲良くなっていくが…。

映画『mid90s』の感想と見どころ

映画『mis90s』の感想と見どころをご紹介します。

13歳の少年が憧れたクールな世界

スティーヴィーはひょんなことからスケボー少年のファックシットやレイたちと仲良くなり、彼らとの付き合いにのめり込んでいきます。

スティーヴィーにとって、タバコや酒、ドラッグ、女などの遊びを網羅している彼らはクールに映り、自分も仲間になりたいと背伸びをします。

スティーヴィーが見る彼らはとても輝いていましたが、一人ひとり抱えている問題がありました。

将来が決まらず、ただ今を謳歌していたいファックシット。早くプロになりスケートボードで食べていきたいレイ。ソックスも買えないほど貧困なフォース・グレード。家庭環境に問題を抱えているルーベン。

皆楽しくクールに生きているように見えて、虚無や孤独を感じている

スティーヴィーには、まだそこまで彼らの心のうちが理解できていなかったかもしれない。しかし、いずれ大人になった時、彼らの置かれていた状況や気持ちがきっと理解できるはずでしょう。そうしてフォース・グレードのようにメガホンを取り、映画を撮り始めたりするのかもしれません。

「兄」という立ちはだかる壁

スティーヴィーは作中随所で、クールな大人に憧れる描写があります。酒やドラッグ、女など、観ているこっちが心配になるほどの背伸びぶりです。

スティーヴィーがそこまで大人に憧れるのは、兄、イアンの存在が大きいでしょう。

スティーヴィーとイアンは、些細なことでしょっちゅう喧嘩をします。しかし、体格の良いイアンに、どうしてもスティーヴィーは敵いません。

そんな兄に勝つため、スティーヴィーは無理をして背伸びをしているように感じます。

イアンはイアンで、スティーヴィーを疎ましく思いつつも心配し、世話を焼きます。ファックシットやレイたちと距離を取るようスティーヴィーを諭す場面もあります。

スティーヴィーにとって、イアンは大人の男性の象徴ともいえる人物なのではないでしょうか。そして、自分がファックシットやレイと付き合うことにより、兄にマウントを取れるようになり、気が大きくなったように見えました。

永遠には続かない青春時代が眩しい

本作の魅力は、なんといってもティーンエイジャーの青春が痛く儚く描かれているところでしょう。

スティーヴィーはファックシットたちに出会い、スケートボードを通じて刺激的な日々を謳歌します。

特にレイとは一緒にいるうちに少しずつ心を通わせるようになり、スケートボードをもらったり、一緒に練習をしたりするようになります。

スティーヴィーにとって忘れ得ぬ少年時代を謳歌しているなか、暗雲が立ち込める場面があります。

共にスケートボードが上手く、良き友人であったファックシットとレイ。しかし、レイがプロを目指すうようになったことで、少しずつ関係がギクシャクし始めます。

プロを目指すレイと、仲間とスケートボードをしながら今を謳歌していたいファックシットでは、考え方がずいぶん違ったのでしょう。

永遠に続くように思えた少年時代が終わる理由は、えてして少年たちを平等に襲う「将来」なのかもしれません。

友が離れていく焦燥や寂しさから自暴自棄になったファックシットは、泥酔しながら運転したせいで事故を起こし、スティーヴィーを負傷させてしまいます。

物語がそこで終わったように、彼らの関係も、事故により終わりを告げたように感じました。

映画『mid90s』が楽しめる人の特徴

映画『mis90s』が楽しめる人の主な特徴は、下記のとおりです。

  • 青春映画が好き
  • フィルム感のある映像が好き
  • 淡々とした作品が好き
  • ティーンエイジャーの映画が好き
  • 少年時代を描いた作品が好き
  • 実話をもとにした作品が観たい

映画『mid90s』が好きな人におすすめの映画

ここれでは、映画『mis90s』が好きな人におすすめしたい映画をご紹介します。ぜひ併せてご覧ください!

KIDS/キッズ

舞台はニューヨーク。

街を闊歩する少年少女の考えていることは、セックスとドラッグのことばかり。たった一度のセックスでエイズにかかってしまったヒロインは、その時の相手を探して街を徘徊する……。

若者たちの退廃した青春を題材とする、写真家ラリー・クラークの初監督作品。セックス・アルコール・ドラッグ・暴力が日常となったニューヨークのティーンエイジャーたちを描いた青春映画。製作総指揮は、クラークに傾倒する映画監督のガス・ヴァン・サント。

日本公開当時、そのスタイリッシュさが大きく話題を呼んだ。

キャストは全員素人の少年少女である。ヒロインのクロエ・セヴィニーは本作以降、人気ブランド「ミュウミュウ」のイメージガールも務めた。

6才のボクが、大人になるまで。

テキサス州に住む6歳の少年メイソン。彼はキャリアアップのため大学に入学した母に伴われて、ヒューストンに転居する。そしてその地で多感な思春期時代を過ごす。その後、アラスカから戻った父との再会、母の再婚、義父の暴力、初恋を経験し、メイソンは大人になっていく。やがてアート写真家という夢を見つけ、母親のもとを巣立っていく…。12年という歳月のなかで、母は大学教員となり、ミュージシャンを夢見ていた父は就職するなど、家族にも変化が生まれていた。

『ビフォア・ミッドナイト』を手がけたリチャード・リンクレイター監督が、ある一人の少年の6才から18才まで成長と家族の軌跡を、12年をかけて撮影したホームドラマ。

主人公の少年エラー・コルトレーン、母親役を演じたパトリシア・アークエット、父親役を演じたイーサン・ホーク、姉役を演じたローレライ・リンクレーターの4人の役者が、12年間にわたり同じ役を演じ続け完成された話題作です。

第87回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞ほか6部門で候補に挙が流。母親役のアークエットが助演女優賞を受賞。

グッバイ、サマー

14歳−−。子供でも、大人でもない狭間、微妙な年齢である。

画家を目指すダニエルは、多くの悩みを抱えていた。 中性的な容姿と華奢な体型で、クラスメートからミクロ(チビ)と呼ばれ馬鹿にされていた。密かに想いを寄せているローラにも、まったく相手にされない。おまけに母親は過干渉気味で、兄は暴力的なパンクロックに夢中。

「誰も本当の自分を分かってくれる人はいない……。」

そんなある日、ダニエルのクラス一風変わった転校生のテオがやってくる。少々目立ちたがり屋で、自ら改造した自転車を乗り回している。ておは家の稼業のせいで、いつも身体からガソリンの匂いを漂わせている。周囲から浮いているダニエルとテオはすぐに意気投合し、やがて親友となる。

何事も枠にはめて管理しようとする大人たちが息苦しくて、そんなうんざりするような毎日から脱出するため、二人はとっておきの“ある計画”を思いつく。それは、スクラップを集め〝夢の車”を作り、夏休みの旅に出ることだった…。

『エターナル・サンシャイン』で知られるミシェル・ゴンドリー監督の自伝的作品。クラスメートの14歳の少年2人が夏休みに自作の車で旅をする青春ロードムービー。

中性的な容姿でクラスメートから馬鹿にされ、悩みを抱える画家志望のダニエル。そんなある日、ダニエルのクラスに、目立ちたがり屋で一風変わった転校生のテオがやってくる。ダニエルとテオは、周囲から浮いた存在同士、意気投合する。息苦しく鬱屈とした毎日から脱出するべく、二人はある計画を思いつく…。

『アメリ』で一躍有名になった女優のオドレイ・トトゥが出演していることでも話題に。

まとめ

以上、映画『mis90s』の感想や見どころをご紹介しました。

初めて映画館で観たとき、おしゃれなフィルム映像とイカした音楽の使い方に衝撃を受けた本作。一緒に観た友達と、「4:3比っていいな!」「こんな映画撮りたい」と盛り上がったことを覚えています。

今でも『mid90s』は、新しい世界を見せてくれた憧れの映画です。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!