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【ネタバレあり】『シティーハンター天使の涙(エンジェルダスト)』感想。やっぱりすべてをかっさらったのはラストの「◯◯」

こんにちは、映画好きライターの田中です。

ほぼ毎日映画を観ている私が、おすすめしたい映画をご紹介。

今回取り上げるのは、劇場版シティーハンターの新作『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』です。

※ネタバレ含みます

概要

北条司の大ヒットコミックをアニメ化した「シティーハンター」、劇場版の最終章。

声優陣はリョウ役に神谷明、香役に伊倉一恵らと馴染みのオリジナルキャストが結集。前作『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』に続き、こだま兼嗣が総監督、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のむとうやすゆきが脚本を担当。

TM NETWORKがエンディング曲「Get Wild」に加え、オープニング曲も担当した。

あらすじ

さまざまな依頼を解決する凄腕スナイパー「シティーハンター」の冴羽獠は、パートナーの槇村香とともに新宿を拠点に活動していた。

ある日、動画制作者と名乗る謎の女性アンジーから、逃げた猫を捜して欲しいと依頼が入る。一方、警視庁の野上冴子は、海坊主と美樹の協力を借り、バイオ企業ゾルティック社の発明に関する捜査に乗り出すことに。それは、戦場の兵士を超人化する恐ろしい発明で、かつてはリョウを蝕み、パートナーの槇村秀幸を死に追いやった「エンジェルダスト」の最新型だった…。

『シティーハンター 天使の涙』感想と見どころ

『シティーハンター 天使の涙』の感想と見どころをご紹介していきます。

変わらない王道展開

1987年にテレビアニメ版が公開され、今年で36年目となったシティーハンターシリーズ。

やはり魅力は、昔から変わらない王道展開の数々。

女性に目がなく数々のセクハラまがいを繰り返す冴羽獠の、コルトパイソン1挺で強敵を倒すスナイパーモード時とのギャップには、多くの老若男女が虜にされたことでしょう。

もちろん本作でも、冴羽獠のギャップが炸裂していました。

シティーハンターシリーズに馴染みのない人は、時代錯誤ともいえるギャグシーンや冴羽獠のセクハラ発言に困惑したかもしれません。

しかし、戦闘シーンとの振り幅が「シティーハンター」の魅力でもあり、それを際立たせるために必要不可欠な演出と言われれば多少は納得できるのではないでしょうか。

もちろん、昭和感の強い世界観が合わないという人は仕方がないのですが、筆者はいつまでも変わらない王道展開を存分に楽しみました。

最終章ならではの緊迫感

本作は、前作の『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』に比べるとコメディ色が薄れ、シリアスな展開も多々見受けられました

というのも、原作で非常に重要な役割を持つ「エンジェルダスト」をタイトルに冠した本作で描かれるのは、過去に終止符を打つ戦い。物語は「最終章」へ突入するのです。

というわけで原作の「海原神」「ユニオンテオーペ」「エンジェルダスト」が関わってきて、自ずと緊迫感のある展開が続いていきます。

ユニオンテオーペ… 中南米に本拠地をかまえる、麻薬密売組織。 エンジェルダスト(PCP)という麻薬を製造している。

海原神…ユニオン・テオーペの総帥。部下からは「長老(メイヨール)」と呼ばれている。かつて、捕虜になった冴羽獠を助けた際に左足を失っており、義足には爆弾が仕込まれている。

筆者は、通常時と戦闘時の冴羽獠のギャップを楽しみにしているので、本気モードの冴羽獠をたっぷりと堪能でき、感無量でした。

特に終盤のアンジーとの一騎打ちは、痺れました…。

アンジー

シティーハンターでは定番の、冴羽獠を惑わす美人なゲストキャラクターの依頼人。しかし今回は、いつもとはわけが違います。

アンジーは、実はユニオンテオーぺの凄腕の暗殺者でした。上司であり父親のように慕っていた海原神に「最高傑作」と言わしめた冴羽獠に嫉妬し、暗殺を企てていたのです。

依頼人として身元を隠し、冴羽獠と香の住む事務所に居候を始めたアンジーは、女好きでだらしない冴羽獠が海原の最高傑作であることに落胆します。

しかし、徐々に冴羽獠の実力を知ることとなり、次第に彼女は「冴羽獠を超えたい」という思いを持つようになります。

エンジェルダストを撃たれたアンジーは超人兵士となり、一時は冴羽獠をも超える力を手にすることになります。

しかし、それはアンジーが望んだことではありませんでした。

アンジーのラストは悲しく切ないものでしたが、海原と冴羽獠という、長年の呪縛から逃れられたのは良かったのかな…と思ったりもします。

前作を見ていなくても楽しめる?

これまでのシティーハンターシリーズを観ていなくても、本作を楽しめるかどうか。

ある程度は楽しめるのではないでしょうか。

ストーリーは決して難解なものではなく、冴羽獠が女性から依頼を受けるものの、結局依頼人が暗殺者で、冴羽獠が何らかの恨みを買っており、最後は一騎打ち、というものです。

冴羽獠のかっこよさは、存分に味わえます。

しかし、「ユニオンテオーぺ」だの「エンジェルダスト」だの「海原神」だの、原作を読んでいないといまいち何のことかよく分からない名称が多々出てきます。

そこで止まってしまうと、少々ストーリーに置いていかれてしまうかもしれません。

ただ、細かいことを気にせず凄腕スナイパー、冴羽獠の活躍を楽しみたいという方は問題なく楽しめる作品だと思います!

やっぱりすべてをかっさらう「Get Wild」

シティーハンターシリーズは、作中で何が起ころうと、どれだけカオスな展開であろうと、ラストに「Get Wild」が流れればうまくまとまってしまうというところがあります。

そのため、本作でも解決されていない謎が多く残り、おそらく次章へ続いていくんだろうという煮え切らない展開で終わるのですが、最後にお決まりの「Get Wild」の前奏が流れ、やっぱりすべてをかっさらっていきました。

エンディングの映像も、アニメ一期のエンディングとおそらくほぼ同じものだったのではないでしょうか。

もう、痺れちゃいましたね。

大都会新宿の孤独な冴羽獠と、この曲の親和性が高い、あまりにも高すぎる!

私がシティーハンターを観る理由は、つきつめればラストに流れる「Get Wild」が聴きたいからなのかもしれません。

『シティーハンター 天使の涙』が楽しめる人の特徴

映画『シティーハンター 天使の涙』が楽しめる人の主な特徴は、下記のとおりです。

  • 「シティーハンター」シリーズが好き
  • 王道展開が好き
  • 爽快なアクションが好き
  • 都会で巻き起こる悲喜交交が好き
  • すかっとするラストシーンが好き
  • スナイパーものが好き
  • 主人公が大活躍する映画が好き

『シティーハンター 天使の涙』が好きな人におすすめの映画

ここでは、映画『シティーハンター 天使の涙』が好きな人におすすめの映画をご紹介します。ぜひ併せてご覧ください!

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ

新宿に事務所をかまえるシティーハンターの冴羽獠とパートナー槇村香のもとに、何者かに襲われたモデルの進藤亜衣が、ボディガードの依頼にやって来る。そんな亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT会社の社長、御国真司は香の幼なじみで、撮影現場で再会した香をデートに誘う。一方、海坊主と美樹は新宿に傭兵が集結する情報を入手するが、その傭兵たちはなぜか亜衣を狙っており……。

大ヒットアニメ「シティーハンター」シリーズの20年ぶりの新作長編アニメーション映画。

声優陣は、リョウ役の神谷明、香役の伊倉一恵らオリジナルキャストが再結集。ゲストキャラクターの進藤亜衣役を女優の飯豊まりえ、御国真司役を山寺宏一が担当。初代監督のこだま兼嗣が総監督を務め、「TM NETWORK」によるお馴染みの主題歌「Get Wild」も起用された。

ルパン三世 VS キャッツ・アイ

舞台は1981年の東京。

昼は喫茶店を営み、夜は「怪盗キャッツアイ」として世間を騒がす美人三姉妹、瞳・泪・愛。彼女たちは、美術展からある一枚の絵画を盗み出す。

同じ頃東京に現れた、大泥棒・ルパン三世。彼もまた、とある絵画を盗むことに成功していた。

両者が盗んだ絵画はどちらも、画家ミケール・ハインツの作品だった。三姉妹にとっては、父であるハインツの消息を掴む重要な手がかりであった。 伝説的な泥棒の“獲物”が自分たちと同じであると知った彼女たちは、その眼差しに闘志を宿す…。

2023 年より Prime Video にて 、世界独占配信され話題を呼んだ作品。

怪盗キャッツアイの御三方とルパン三世は、『シティーハンター 天使の涙』にもゲスト出演しています。

まとめ

以上、映画『シティーハンター 天使の涙』の感想と見どころをご紹介しました。

シティーハンターの古参ファンでもそうでなくも、文句なしに楽しめる極上エンターテイメント作品だと思います。

そして、本作は舞台である新宿の街を魅力的に映し出しています。東京が好きな方、東京への憧れがある方はグッときちゃうこと間違いなし。

ぜひ、興味のある方は劇場まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!